どうもペンギンです。
「FBC GTcat」最終戦の舞台は富士スピードウェイ。
奇しくもeスポ国体の都道府県代表決定戦と同じ舞台となりました。とはいえまぁ クルマのハナシでいうと、同じGr.3とはいえデフォルトセットの「借り物」とここまでの道のりで熟成に熟成を重ねた求人バニラNSXとでは月とスッポンですけどね。
予選レースは2位スタートからミスで危うくスピンしそうになったところをたまたま通りがかったkuni選手@NSXの横っ腹に当たって真っ直ぐに戻るというミラクルがあって3位。しかしながら、2位以上になれなかったことでライオン選手@ポルシェ~ペンギン選手@NSXの点差が26となりライオン選手のシリーズチャンピオンが決定。決勝は消化レースになりました、が……
こんなレースになっちまったぜ、奥さん。
16周の長丁場。ハンデはクリアされて全員がフルパフォーマンスを発揮できます。いまさら言うのもなんですが、消耗あり、ピットあり、さらにオリジナルのレギュレーションでシリーズ戦をやっているヒト達っていうのは世の中的に見て激レア中の激レアな存在なわけでして、改めてFBCっていいよねと思った次第。
今回は超スーパーウルトラハイパー久々に元チームメイトのSMP選手@R8も参戦し、9台での賑やかなレースとなりました。すごい、もう1台増えたら2ケタだ(笑)
最終戦なので(?)ダメージ「強」設定ということもあり、ペンギン選手としては前半は静かにやり過ごたいところ。あんまりガツガツ行って序盤に壊れでもしたら目も当てられない。
しかし予選2位だったGT界のマックス・フェルスタッペンことcara選手@ウラカンはいつも通りのアグレッシブな走りでトップのEVO選手@R8を狙います。
EVO選手もそれに応えて飛ばすので、かなりのハイペースな展開に。
みんなイン側のボラード(ポールみたいなヤツ)を飛ばして攻めます。3本目はワタクシことペンギン選手がいただきました。
春富士の
残雪映える
赤い棒
いやあよく飛びました。
そんな、空高く舞うボラードに目を奪われたかはわかりませんがcara選手が縁石に引っ掛けてバランスを崩してコース外に。ペンギン選手、ライオン選手が前に出てcara選手は4位に後退。
にしてもEVO選手のペースが速い。
特にコーナリングスピードが異次元で、ペンギン選手も全力プッシュしているのですがそれでも毎周コンマ3秒くらい離れていきます。EVO選手はeスポ国体オンライン予選(R8が速かったので上位はみんなR8を使っていた)でも岩手1位でしたので、この際「みちのくのR8使い」を自称しては?
5周終了時点で2秒以上離されました。
…と?
あらあらあら、あらあら。
蘇る鈴鹿の悪夢。
ペンギン選手、トップに浮上!
が、一発のタイムを重視した特殊セット(?)の求人バニラNSXはハードブレーキングのたびに「それフロントの床擦ってんだろ」というくらい激しくノーズダイブ。それでいてブレーキバランスもかなり前寄りにしたままだったことで、強烈な荷重がかかったフロントタイヤは早くも悲鳴を上げ出します。
ガクンとペースが落ちたペンギン選手にライオン選手が迫ります。
ライオン選手ロックオン!!
からの…
ペンギン選手、お得意の「抜かれる前にピット」作戦(笑)
cara選手、kuni選手も続いてピット。16周のレースで7周目なので均等割りは出来てませんけど後半はガソリンも軽くなるしっていうかそんな後先考えてらんねーぜ! 宵越しの金は持たねえ組と呼んでください。
今シリーズ最後のピット作業おわり!
アウトラップはギャン飛ばしで、絶対にライオン選手の前に戻る!!
が、なんということでしょう…
まだピットインしていないSMP選手の後ろに入るという、F1だったら戦略担当が〇されてもおかしくないレベルのスーパーバッドタイミング。
SMP選手ここは元チームメイトのよしみで… あ、ほら後ろのマックスがマックスになってるんで出来るだけ早めに……
結局セク3の途中、GRスープラコーナー(って言いたかっただけ)の1つ前で交わすことができました。うーんこれだとちょっと微妙だぞ…?
ライオン選手ピットイン!
ペンギン選手、最終コーナー立ち上がり!
作業中…
ストレート通過中…
ライオン選手ピットアウト!
あー見えたー!!
間にあっ…
あっ…
ギリギリ(笑)
さぁ あと8周の長旅です。
もうここからはビタビタにくっ付かれようと抜かれなきゃいいんです。最終戦仕様のスペシャルカラーで黒くなった求人バニラNSXの、より黒いところを見せていくしかありません。
がちゃーん。
こつーん。
知らないヒトと一緒にレースをしてこれをやったらかなりの高確率でキレられるヤツー。「それはブロックではなく妨害です(キリッ!)」みたいな。すんまへん。
とか言ってたらイン側からcara選手キターーー!
cara選手が2番手に。
そのまま、返す刀で…
ヘアピンの突っ込みで…
がっしゃーん。
いや止まってねえ!
ほーう今日のマックスは随分とマックスですねえ。
やられたらやり返す…
倍返しだ!!(違)
こんなお遊戯大激戦を繰り広げていたら、いつの間にかスピンして後退していたEVO選手が追い付いてきていました。まぁ このラップだけで3秒以上ロスしてますからね上位陣は(笑)
1.5kmのストレートがあるので、そのたびにトップが入れ替わるといったらそうでもなく。cara選手の絶妙なスリップ外し…
からの1コーナーの鬼ブレーキング。抜けぬ。
EVO選手が完全に追い付いて、トップ集団は5台になりました。
ペンギン選手は相変わらずcara選手を攻略できず。
と、前に気を取られていたらライオン選手に強烈な「閉め」を食らわせていましたすいません… タイヤ的にもだんだん余裕がなくなってきました。
これはマズイか? マズイな?
kuni選手をパスしたEVO選手がさらにGRスープラコーナー(言いたいだけ2回目)でライオン選手にインズバ。ごいすー。まるで本物のレース中継を見ているようです。
こりゃあのんびりしてらんねーぜ!
と思ったペンギン選手、最終コーナーでインベタラインを通る勝負に出ます。
一瞬前に出た! けど…
ラインが厳しい分、加速が鈍ってまた抜き返され…
いやまだだ!!
これが13周目の1コーナー
という事実(笑)
EVO選手が大外刈りで2台抜き!!
マジで?
EVO選手がトップに返り咲き!!
ペンギン選手はライオン選手にも交わされ逆に2つ順位を下げることに。かあー、あそこで動いたのは失敗だったのかなー? でも「イイ画」が撮れたから良しとするか(笑)
しかしまだ、誰も諦めてません。
ペンギン選手、ダンロップでアウトからーーー
と、ここでまさかの王者・ライオン選手が「どぅるん」でスピン!
驚速でトップに立ったEVO選手… みちのくのR8使いが抜け出して、cara選手ペンギン選手kuni選手の3台で2位を争う展開に。
今度は1コーナーでイン!
これはさすがにペンギン選手が…
出れ、ない。
出れない。
なんなんそのブレーキング…
だったらセク3じゃあ!
うおおおおおおおおおおお!!!!!
やっと抜けた!
ペンギン選手2位浮上!!
ファイナルラップ!!
この1コーナーを守り切れば…!!
守り切れませんでした。
鬼やない、神や…
あんなん…
神ブレーキングやっ……!!
優勝はEVO選手!!
FBC史に残る、大逆転での劇的勝利でした。特にセクター3の細かいところが圧倒的に速かったです。今年のF1のメルセデスみたいですねアウディですけど(笑)
ペンギン選手は3位。また3位。9戦中4回目の3位。表彰台の回数(計6回)だけでいえばチャンピオンのライオン選手より多いという。シリーズランキングでは上位常連のEVO選手、cara選手の欠場が多かった関係で2位でした。
まぁ それはそれとして、今回はcara選手とのバトルが非常に楽しかったので良しとしましょう。そしてなにげにkuni選手が全く差のないところにいて… というか毎回シリーズ後半は速い気がするので前半のうちにセッティングを詰められれば?
某BoP委員長のように開発失敗するヒトも、中にはいるわけで(笑)
シリーズチャンピオンのライオン選手は5位。9戦中4回目の5位。これも珍記録といえば珍記録ではないかと。改めましてオメデトウゴザイマス!
というわけで全9戦で争われたFBC GTcatは終了しました。なんだかんだで良い、というか公式を明らかに上回るレベルのBoPを考案してくださったBoP委員長ことクリスタル選手に感謝&感謝&感謝しつつ、予選フォーマット等スポーティングレギュレーションの方ではまだまだ改善の余地がありそうですねっていうことで引き続き改善していきましょう!
にしても、結局なんかクルマの特性がドライバーの特性に引っ張られちゃうんだなっていうのが感じられて面白かったです。とりあえず、どうやったってペンギン選手のクルマは一発重視になるということがわかりました(笑)
ではまた、次回のシリーズで。
ばいばーい!