I HOPE, I NEED

およそ1週間遅れの話題です。おはこんばんちは。

最終の第7戦目までもつれた24-25シーズンのNBAファイナルは、最終的には下馬評通り、オクラホマシティ・サンダー(OKC)に軍配が上がりました。と同時に、数多の奇跡的大逆転勝利を重ねて東カンファレンスを勝ち抜いてきた「Yes’cers」ことインディアナ・ペイサーズ(IND)の夢は、その逆転の立役者としてチームを牽引してきたエース、タイリース・ハリバートンのアキレス腱断裂という悲劇と共に潰えました。

今年のプレーオフは、これで3人目。バックスのデイミアン・リラード、セルティックスのジェイソン・テイタム、そしてハリバートン。リーグを代表する有名選手の選手生命を脅かす大怪我は、さすがにもう現状の過密日程から目を逸らすことは許されない段階に来ていると、そう言わざるを得ないわけで。そりゃ確かに、毎日のようにプレーオフの激戦を見られるのはファンとしてこの上ない幸せではありますけど……

にしてもINDの文字通り「チーム一丸」のバスケは本当にカッコ良かった。なにせファイナルで平均得点20点以上の選手がいない。毎試合、6~7人の選手が2ケタ得点する。こんなチーム見たことないですからね。第6戦の第2Q、ハリバートンのスティールから速攻、からのノールックパス、からのパスカル・シアカムのダンクが炸裂したシーンは忘れられません。マジでテレビの前で叫んだ。シンプルに近所迷惑ですサーセン(笑)

優勝したOKC、おめでとう。個人的にはシーズンとファイナルのMVPに選ばれたエース、シェイ・ギルジャス=アレクサンダー(SGA)のファウルドロー(※)に代表されるプレースタイルもチームの代名詞となっている超絶フィジカルな鬼ディフェンスも「ホームコートアドバンテージありき」のチート的な戦術だと思っているので、ぶっちゃけあまり好きではない… ですが優勝決定後のインタビューでSGAがハリバートンの怪我について「勝負事は時にフェアじゃないこともある」的なことを言っていたのは好感度が上がりました。

なんだ、わかってんじゃねーかと。わかってやってんじゃねーかと。じゃあ良し。逆に良し。

※もともとは相手からファウルを受けた回数のこと。転じて「わざとディフェンスにぶつかるようなシュートモーションにしたり自分から手を絡めにいったりしてファウルを誘い、フリースローをたくさん得る技術」という意味合いで使われることもある(たぶん)

NBAは選手の年俸が20億円を超えることがザラの金満リーグとして知られていますが、同時に非常に厳しいサラリーキャップ(チームの総年俸制限)を導入しているリーグでもあります。世界有数の大金持ちがオーナーになることが多くなってからはラグジュアリータックス(サラリーキャップを超えたときに課される罰金)には意味がないということで、トレードを制限するなどしてチーム運営自体を難しくする「ファーストエプロン」「セカンドエプロン」制度が取り入れられました。

この厳しい予算制限を回避するための現状、唯一といって良い抜け道がルーキー契約です。これは簡単にいうと、ドラフトされてから3年目まで(契約によって2年目までだったりする)はまだ一人前の選手とは認めませんよと。だから年俸は安めでヨロシクと。これにより若手選手は前述した「20億円を超える」ような年俸にはなりません。とはいえ1巡目で指名された選手ともなれば、一般人の感覚からすると一生遊んで暮らせるほどの大金を手にしていますが……

で、その抜け道、ルーキー契約を最大限に活用しているのがOKCです。レギュラーシーズン82試合中68勝、1試合あたりの得失点差でNBA史上最高の「+12.6」(これはプロバスケとして明らかに異常な数字)を叩き出した最強チームが総年俸ではリーグ30チーム中、24位。ベンチ入りメンバーの平均年齢は1位シードでプレーオフに進出したチームとして史上2番目に若く(ちなみに1番目に若いのは去年のOKC)、NBAファイナルを制したチームとしても史上2番目に若い。

このような「若手史上主義」ともいえるチーム作りは現在のチームが完成してからも一貫して続けられていて、現時点で全チーム中、最も多くのドラフト指名権を所有しているのがOKCということも業界内では有名なハナシ。つまり、多少のメンバーの入れ替えはあるにせよ、今後数年~10年くらい現状レベルの強さを維持できる可能性がある。直近のことでいうと、来年は17-18シーズンのゴールデン・ステート以来となる連覇が見られるかもしれない。そんな輝かしい未来を持ったチームでもあるのがOKCです。地元はファンは絶頂しすぎてカラカラでしょう(笑)

とまぁ そんなわけでOKCが今後「王朝」を築くのか、別の方法でサラリーキャップを突破して対抗するようなチームが現れるのか、非常に興味津々なわけですけども…… 以前の記事でも触れましたように、残念ながら来シーズン以降の僕にはもう、NBAをテレビで見る手段がありません。YouTubeでハイライトは見れますけど、ハイライトじゃ、ねぇ? 楽天という手もありますがネット中継で見る気力が持続するとは思えない。そもそもこれ以上サブスクを増やしたらお財布が……

NBAの記事は、今後しばらくないかな。あー残念。残念しかない。

I NEED SEE YOU AGAIN, @wowow_nba !!!!( °Д°)


P.S.

プレーオフでペンギン選手が応援したチーム、全部負けた説……

嘘… だろ……??

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