例によって遅ればせながらですが、オオタニサンこと大谷翔平選手が2024年のナ・リーグMVPに輝きましたね。一片の疑いもなく、至極当然。どこぞのメディアだかファンだかが「ライバル」として仕立て上げたメッツのリンドーア選手とも全く、どこも、1ミリも接戦にならず、満票での選出。当たり前すぎて何の驚きもナシ。
そもそも現代野球にはWARという「MVPを選ぶための指標」と言っても過言ではない絶対的な数字があるのに、どちらが相応しいかという議論が起こること自体がオカシイわけで。大谷のWARはリンドーアのそれより「1以上」高かった。この「1以上」という差はもう、選手としての「格」が全く異なるカテゴリーにあることを示しています。「おらが地元のスター」と「野球史に残るスーパースター」を比べるなんて、むしろリンドーア本人が困惑してた可能性も?
何はともあれ、おめでとうございます。しかし開幕直後の「事件発覚」から50-50、ワールドチャンピオン、満票MVP。オオタニサン、ガチのマジで本当に人間なのでしょうか……
ワールドチャンピオンといえば、F1でも2024年のチャンピオンがレッドブルのマックス・フェルスタッペンに決まりました。これで4連覇。ですが、ここ2年の圧倒的支配力は今季、完全に失われてしまいました。やっぱエイドリアン・ニューウェイって凄まじいデザイナーなんですね。あのオジサンがチームを離脱した途端、あっという間にマクラーレン、フェラーリ、メルセデスに追い付かれ、追い越されちゃいましたから…… あのレッドブルが「4番目以下のマシン」になるなんて、開幕当初に誰が予想できました?
まぁ でも、だからこそフェルスタッペンの凄さが際立ったとも言えますけどね? チームメイトのセルジオ・ペレスが息をするように予選Q1敗退しているときでもしっかりQ3に進出して、ポール争いはできないまでも上位に残って決勝でもしぶとくポイントを重ねる。まさにハミルトンやシューマッハのような、複数回チャンピオンになるドライバー特有の絶対にブレない技術、フィジカルおよびメンタルタフネスに、決して消えないハングリー精神。素晴らしいです。
ちなみにF1ではこういう、シーズン中にマシンのパワーバランスが変わったけど先行逃げ切り、みたいなケースはちょいちょいあるんですよね。古いところでは1991年、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナ。このときは途中からウィリアムズのナイジェル・マンセルの方が速くなってましたね。あとは2009年、ブラウンGPのジェンソン・バトン。こちらは当時のチームの規模的に開発が進まないのは致し方ない感じに見えましたけど、このとき追い上げる側だったのはレッドブルのセバスチャン・ベッテル。
……この2例、マンセルもベッテルもその次の年にチャンピオンになってますね。ということは、今年追い上げる側だった…… ん? マクラーレンのランド・ノリス? フェラーリのシャルル・ルクレール? それともメルセデスのジョージ・ラッセル? 全員速いし、全員が今季複数回優勝してます。こういう場合はどう… うん? どう??
来年のF1、さらにメチャクチャ面白くなる説が浮上。