随筆

エッセイは日本語で「随筆」とのこと。

へーそうなんだー。っていうか随筆の意味も曖昧にしかわかってませんでしたが(笑)強いて言えばこのブログの内容がエッセイ、随筆と言えなくもないかもしれませんね。「心に浮かんだ事、見聞きした事などを筆にまかせて書いた文章。そういう文体の作品。」ということですので「作品」ということを除けばまさにそれ。ということは、僕もエッセイストの端くれ??

さてさて松井玲奈さんの最新エッセイ集となります「私だけの水槽」。12~13ページで1話のエッセイが14話。非常におトクな構成となっておりますことよ! 奥様!!

中でも印象に残ったのが本のタイトルにもなっている「私だけの水槽」と、もうひとつ「ギフト」というエッセイ。

「私だけの水槽」は作家・松井玲奈の真骨頂ともいえる食べ物の描写がこれでもかと散りばめられた作品となっておりまして。なお正直なところ、テレビでの松井玲奈さんはお世辞にも食リポが上手とは言えません。リアクションがワンパターン。だいたい目を細めながら「んー!」って言うだけ、みたいな。一応それなりに味の解説はありますけど。それが文章になると急にね? 急にこんな出てきます? っていうレベルでもう、もうね? イカれてます。狂気。

「ギフト」は松井玲奈さんが大好きだったお祖母さんにまつわるお話。身内の死は誰しもが経験する人生の一大イベント。しかしその感じ方は晩年により近くにいたか、そうでないかで大きく異なるという事実。一般的には、より近くにいた方がより現実的に、より遠くにいた方がより感傷的に感じるもので、この「ギフト」の中でも松井玲奈さんが抱いた感情とは対照的なお兄さんの言葉が綴られています。そう、そう、そうなんですよねぇ… こればっかりは。あまりにもワカル。わかりみが深すぎる。僕はいつも、遠い方=松井玲奈さん側の感情しか味わっていないのですが……

発売2日目。グンマー民国で一番大きな本屋さんの片隅。アイドルの写真集とかがあるコーナーにぽつんとありました。世間的な評価はやっぱそうなのねと思いつつ、ひっそりと、インターネッツの影から応援するペンギン選手。

僕は君の文章、好きよ。

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