帰省中、兄からケーキを買ってくるという電話。珍しいこともあるもんだ。美味しいお店を見つけたとのこと。そういうことなら… うーんイチゴショートにしようかチョコ系にしようか… とりあえず王道でイチゴにするかな? にしても我が兄ながら気の利くヤツである。ちょうどケーキが食べたいと思っていたところだ。ありがてえありがてえ。
というのが、去年の夏前のハナシ。
葬式、終わりました。
すい臓がん。
享年48。
看取ったのは母。最期の数日は抗癌剤を替えたのが仇となった(後で調べたらよくあることらしい現代医学レベル低過ぎウケル)とみられ、かなり苦しそうだったとのこと。そういう割にはずいぶんと穏やかな死に顔。闘病が終わってホッとしたんですかね。余命宣告を受けて以降、こんな柔らかい表情を見たことがなかったので何となく勝手に納得。お疲れ様。よう頑張った。
しかしまぁ 良い意味でも悪い意味でも自己犠牲のヒトでした。ケーキを買ってくるって電話の声もメチャメチャしゃがれてて、息も絶え絶え。そんなにキツイなら出掛けるなよと。「オレが選ぶからオマエが買って来い」くらい言うのが世間一般では普通じゃね? っていう状況でも自分で行っちゃうんすよなあ。昔からそう。ずっとそう。無理して頑張ってしんどい状況で安酒をあおって肝臓壊してからの末期がんとかいうフルコンボ。うーんこの。
飲食勤めしかできなかったのもどうせアレだろ? 「持ちつ持たれつ」が受け入れられなかったからだろ? 営業だろうと事務だろうとお互い恩を売って返してもらって、そうして世の中回ってるのに目の前のお客が喜んでないとダメってね。真面目すぎるというか純粋すぎるというか、もうちょっと要領良くできないもんかね? これだから長男ってヤツは……
それで結局、一番近くのヒトをこういう気持ちにさせてちゃ世話ねえわ。
「死ぬ前にもう一回、日本酒飲みてえなあ」
いつぞや聞いたときはまぁ 冗談でも笑える状況じゃなかったのでフツーにスルーしたけど。今なら良かろう。どうかね? 富豪の弟様が良いヤツを買って来てやったぞ。
うん? どうした、遠慮はいらんぞ? 好きなだけ飲んでくれ。
お兄さんのご冥福をお祈りします。子供の頃の憧れのお兄さん像をご大切に。兄弟はやはり子供の頃の思い出、イメージがピュアな本当の関係かと。
あと管理人さんも日々のお酒は程々に。
>とっちさん
ありがとうございます。子供の頃すぎると若干いじめられた記憶とかもあるので、ちょうど良い時期をチョイスするのが良いかもですな(笑)
僕自身は、兄が肝硬変になったあたりから多くても週2~3回しか飲まなくなりましたね。そこは同じDNAなんで気を付けないと自分もヤバイなと。このように、上の兄弟を反面教師にするのは典型的な弟ムーブですな。
去年、一番多く飲んだ飲み物はブッチギリでキリン・グリーンズフリーです。個人的にはノンアルコールビール史上最高に美味しいと思います。
お兄さまのこと、お悔やみ申し上げます。
長子のもつ気質というか性格…お兄さまにとても共感というか似てるところがあります。
2月の寒くなかった夜、澄んだ空に星がとても綺麗でした。
>かなさん
ありがとうございます。
長女さんでいらっしゃいましたか。
やっぱり兄弟姉妹、それぞれ特有の性格ってありますよね。
今の時代だとそうでもないのかもしれませんが……
というわけで四十九日も終わりまして。
3月になって逆に寒いですね。
かなさんも体調にお気を付けくださいましーノシ