毒蛇退治

FBC GTcat 2020 2ndシーズンも最終戦、鈴鹿サーキット。言わずと知れたドライバーのウデとクルマの性能、全てが試される世界一のサーキットそれが鈴鹿。ぶっちゃけ鈴鹿で速ければ他はある程度どうでもいい。鈴鹿良ければ全て良し。まぁ 実際は、現代サーキットの中ではかなり異質で「鈴鹿専用セッティング」みたいなモノが必要だったりするのですが…

なおペンギン選手は前回の筑波が終わった次の日から練習を開始して、車高は1mm単位、ネガキャンは0.1度単位で合わせ込み、レースシミュも3回実施! 完璧な準備を重ねてここに臨みました! 一方、シリーズチャンピオン決定後の「消化試合」となるため他の選手はほとんど走り込みをしなかった模様! これは勝つるですね! が、予選は攻めすぎて失敗し2番グリッドスタート。ポールポジションはもはや「定位置」のcara選手。ペンギン選手と同じく予選失敗したEVO選手が3番手。

決勝は11周。メカニカルダメージ「強い」、ショートカットペナルティー「強い」という完全プロ仕様のレース設定です。

1周目。ペンギン選手的には最高のスタートを切ったものの、先頭のcara選手もいつものロケットスタートで譲らず。上位の順位変動はナシ。

早くも上位3台が4番手以下を引き離し出しました。

にしてもバイパーの動きが悪い。

シリーズを支配した無敵の毒蛇はどこへ行ったのか? 最終戦のスペシャルカラー、気合のレッドブルリバリーを身に纏った白石麻衣号が完全なるオラオラ状態です。

じゃ、ちょっくら様子見といきますか。

西ストレートで並びかける白石麻衣号…

あ、抜けちゃった(笑)

しかしこのまま終わるほど簡単ではないFBCとcara選手。

ホームストレートでピッタリ張り付いて…

1コーナー!

大外刈り!

ペンギン選手、あっさり抜き返されてしまいました…

まぁ でもいつでも抜けるでしょうこれは! 早くもタイヤが厳しいバイパーに対し、コルベットはまだまだ余裕です!

一方、3番手のEVO選手。

おっとこれは… シケインでだいぶインカットしたように見えましたが……

あああーっとここでなんと4秒のペナルティー!!

#31 Pit “EVO, we have 4 seconds penalty.”
EVO “For what?

#31 Pit “We have 4 se…”
EVO “For what!!!?”

怒ってます!

しかしEVO選手これは痛すぎる!!

と、ここでペンギン選手が再び仕掛ける!

が、抜けず。

巧みなライン取りと深いブレーキングで粘るcara選手。

しぶてぇなあ!!

いやしぶといっすわさすがに。完っ全にもう、ペンギン選手の方が圧倒的に速いんですけどこのしぶとさはまさに勝者のメンタリティーってヤツでしょうか。どんな状況でも最前を尽くすこと、それがドライバーの仕事だ! と言わんばかりですcara選手。さすがだ…

そうこうしている間に5周目終わり。みんな揃ってピットイン。

と、気付けば後ろにtoy選手が追い付いてきています。

む? 上位3台のうち、ペンギン選手だけちょっと燃費が悪い…

これは給油量を絞らないとやられる!

ギリギリ最後までいけるかどうか… 微妙ですがもう出すしか!

あーやられた… ピット時間の差でEVO選手が2番手に。

ってそういえばtoy選手は?

なんとピット入り口でクラッシュ! エンジンにダメージを負ったうえ、クルマの自動置き直しでピットロード外に出されてしまうガチ不幸。

toy選手はここでリタイアとなりました…

トップ争いに戻ってEVO選手、まだたっぷりとペナルティーが残っています。

このレース展開でスローダウンしたら相当厳しくなってしまいますし、ゴールまでにcara選手、ペンギン選手がペナルティーを受ける可能性を考えたら先に消化するのは得策ではありません。

あっとここで!

M4がヨコに出る!

そして前に出たぁー!

EVO選手がトップに浮上!!

前がバトルしている間にペンギン選手も追い付きました。

ピットアウト後、2周目以降はタイヤに余裕があるペンギン選手が明らかに優位です。

ファステストラップを記録して、あっという間に真後ろに。

しかし問題はここからです。

レースも終盤。バイパーのペースが落ちて、特に前半セクターでM4に離され出しました。ペンギン選手的にはここらで2番手に上がっておきたい…

残り2周!!

バイパーのタイヤはほぼ終わっています。対して白石麻衣号はまだイケル!!

今ならタイヤの差を利用して…

ダンロップでプレッシャーを掛け…

デグナー1を高速で抜けた後は、デグナー2で上手く合わせて……

ここだ!!

ヘアピンでインに飛び込んだペンギン選手!!

ちょっと接触したがアウト側、土俵際で粘るcara選手!!

コイツ、まだ動けるんか!?

並んでいる!!

加速するバイパー!!

まだキープするバイパー!

…しかし!!

レッドブル白石!!

ペンギン選手、2番手浮上!!

あとはEVO選手だけ… ん?

cara選手、捨て身のアタック!!

ここはペンギン選手、冷静にやり過ごして2番手キープ!

ファイナルラップ!!

FBC GTcat 2020 2ndシーズンのファイナルラップ!!

ペンギン選手は残燃料がかなりカツカツですが… どうする!?

一方でEVO選手、まだペナルティーを消化していません!

#1 Pit “Final lap. Final lap. OK ryoppen, EVO still has 3.6 seconds time penalty. So if you can see his tail, you win.”
PEN “I don’t have to overtake him, right?”
#1 Pit “Yes. Don’t take a risk.”
PEN “Copy.”

2台の差は約1.5秒。

このまま走り切ればペンギン選手の勝利です!

おっと後ろでcara選手がスピン!!

BMW陣営の「お前じゃねえよ!」が聞こえてくるようです!!

最後のシケインもノーペナで抜けるペンギン選手!!

残すは最終コーナー!!

EVO選手のミラーに白石麻衣号が!!

ペンギン選手がシリーズ2勝目!!

いやー最後の最後で素晴らしいクルマに仕上がってしまいました。というか、コースがクルマに合ったという方が正しいかもしれませんけど(笑)とにかくここまで7戦、ずっとバイパーの後塵を拝してきた純粋なパフォーマンス面で、初めて明らかに上回ったという実感がありました! ありがとうシボレー! ありがとうコルベット! ありがとう白石麻衣さん! マジで準備は大事! 準備は裏切らない!

シリーズチャンピオンはcara選手!!

おめでとうございます! これまでも「なんだかんだ速いのは~」と言われつつ、多忙な方ゆえに全戦参戦することが叶わずそれなりの順位に甘んじてきたのが、奇しくもこのコロナ禍により? 参戦できてしまったことと、何よりもcara選手のドライビングとバイパーというクルマとのマッチングが完璧すぎて、本当に手も足も出ませんでした。

はー、参りました。

最終結果はコチラ→ FBC-Gr4 最終戦 鈴鹿サーキット

みなさんおつかれさまでしたー。

……というところで、終了後、これまで長く一緒に走り、FBCの運営とりまとめも担ってくださっていたYTSK選手が次のPS Plusを更新せず、GTを引退することを表明されました。いろいろな理由があるのかもしれませんしないのかもしれません。それはともかくとして!

YTSKさん、今までありがとうございました!

残された数回の走行会楽しみましょう!

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