温度差

いやしかし1000分の15秒差のポールポジションはシビれましたなぁ… 実は練習でも出したことのないタイムだったのですが(笑)なんてこともありつつ、事前に予選アタックの練習までするという、ここで勝てなきゃどこで勝つ? 背水の陣で臨んだペンギン選手陣営。FBC GTcat 2020 2ndシーズン、第5戦は富士スピードウェイです。

フロントローの隣にはペンギン選手と同じくノーハンデのライオン選手。なんか知りませんけど予選3位に100kg積んでるクルマがいるのは気にしたら負けってヤツです。

決勝は14周。ピット戦略は均等割りがセオリー。

まずまずのスタートを切ったペンギン選手の外から毎度お馴染みロケットスタートのバイパーが迫ります。でも大丈夫!(©吉高由里子)こんなときはギリギリまでターンインを遅らせれば良いのです。通称「ニコ・ロズベルグ」ってヤツですね。いや通称とか言いつつペンギン選手以外誰もそう呼んでませんけど。

ってkuni選手!?

よそ見運転かと思うような、とんでもないミサイルをかましております。ホント50メートルくらいブレーキングポイントを間違えてたような… イカンですねぇ もし仮に前回と同じメカニカルダメージ「強」だったら3~4人のドライバーが1周目の1コーナーでレース終了でしたよ……

なお邪な狙いで「ニコ・ロズベルグ」をやっていたペンギン選手は、図らずもそれによってkuniミサイルを回避できたというラッキー。ジャスト、ラッキー。

ペンギン選手、先頭キープ!

っと今度はダンロップコーナーでEVO選手が突っ込み! からのcara選手が応戦したらとんでもなく深いブレーキングになってライオン選手は避けるしかなし! なんか荒れてますなぁ 今回のレースは荒れてますよぉ 荒れてます。

しかし、この捨て身のアタックにもかかわらず最後のところで「いいひと」が出ちゃったか? ペンギン選手のように奥まで抜け切らなかったEVO選手はcara選手の攻略かなわず、逆に加速が鈍って後方の3台に飲み込まれるカタチに。非常に悪い流れでございます。

ペンギン選手は久々のポールスタートでぶっちゃけちょっと緊張してました。大事に行こうと思えば思うほどミスが出るのが人間ってモノで… cara選手@100kgハンデが間に入ってライオン選手を引き離すチャンスだったのに、最終コーナーの立ち上がりではみ出し。チャンス活かせず。

後方4台はもうカオスです。

なんというか… こういうバトルって、楽しくないですよね。

……やっと1周が終わりました(苦笑)

1コーナーでライオン選手がcara選手を抜いて2番手浮上。cara選手、さすがにここは抵抗できない模様。そりゃそうですよね。100kgですもんね。

そろそろペースアップしたいペンギン選手。100Rのライン取りがやたら個性的でした。特に何も意識してないんですけどね? 1台だけ大外ブン回してます。まるでダービーのときのナリタブライアンみたいですね。って言っても誰もわかりませんか、そうですか。

2~3周目にはペンギン選手、ライオン選手の上位2台が抜け出しました。

その後ろはcara選手が単独走行。

後方は相変わらずカオス。こういうことをやっていると、3番手のcara選手は燃料とタイヤを節約できてどんどん楽になって行くんですよね。

単発のワイワイレースなら良いですが、シリーズ戦でこれは厳しい…

6周目、ついにライオン選手が仕掛ける!!

しかし今回の白石麻衣号はとにかくストレートがバカッ速。ライオン選手はスリップストリームに入っても中々前に出られません。実はペンギン選手、事前にストレート重視とコーナリング重視、2種類のセットを作って迷いに迷った挙句ストレート重視にしていたのでした。こっちにして良かったー。何事も準備が大事!

そしてブレーキング勝負にまで持ち込む!!

お互いギリギリのブレーキングでしたが僅かにライオン選手がオーバーシュート! からのアクセルワークとステアリング捌きで慣性ドリフトっぽくなったところのイン1台分の隙間にクロスラインでねじ込むペンギン選手!

立ち上がりはペンギン選手の方が良いぞ!

コカ・コーラコーナーでアウトから被せてトップをキープ!!

一方、今度はクリスタル選手が…

高度なバトルを繰り広げるトップ2台との、なんという温度差……

7周目終わりでペンギン選手、ライオン選手がピットイン。事前のテストでは表示される走行可能周回数よりチョイ少な目くらいの給油がちょうど良かったので、ここは6.7周くらいで…

ピットアウト!!

…してみればペンギン選手、ライオン選手に2秒以上の差をつけました!

にしてもこんなに差がつきますかねぇ? ピットイン時点の燃料残量はペンギン選手もライオン選手もそれほど差がなかったように記憶していますが…

#1 Pit “Sorry, ryoppen. Refueling was INsufficient. Please save about 1 lap of fuel.”
PEN “What!?”

まさかの給油ミス。

いやミスじゃないです給油中の表示では確かに「6.7」になっていました。それがピットアウトしたら「6.3」になってるじゃないですか! は!? 何ですか!? 給油機のトラブルです! こんなことがあるのか! 何してくれんじゃポリフォニー!!

予期せぬ燃費走行を強いられるペンギン選手。それに対し、後ろのライオン選手は予選並の超ハイペースで追いかけてきます。

12周目のダンロップコーナーでペンギン選手の真後ろまで詰め寄るライオン選手。しかしなんとペンギン選手はここまで4周半の燃費走行でゴールまでの燃料を確保。低回転からでも加速するモリモリトルクあればこその芸当です。コルベット素晴らしい。アメ車万歳!!

ホームストレートを通過するのはあと2回。

ここまできたら、もうあとはクルマの性能に頼るのみです(笑)

インベタラインで鬼ブロックのペンギン選手!

いつもと違うラインからのブレーキングは見える景色が違うので非常に難しい… しかしここは最大集中のペンギン選手、これ以上ないほどにタイミングピッタリ!!

1周回ってきて、最後のホームストレート!

ライオン選手としてはこれが最大のチャンスです!!

逃げるコルベット!!

ここも守り切ったー!!

あとは最終コーナーを残すのみ! ライオン選手が最後の勝負をかけてきます! ペンギン選手はバックミラーだけ見て走っています! いやらしいライン取りでインに入らせない!

アウトに行ったライオン選手!!

っとさすがにオーバースピードで飛び出した!!

勝負ありです!!

ペンギン選手、今シリーズ初優勝!!

いやーもうホントにcara選手&バイパーが速すぎて今回はどうしようもないかーと思ったところで千載一遇のチャンスを掴んだ感じでした! クルマが決まってたので走っててすごく快適でしたし、ライオン選手とのバトルはここ最近にないくらいフェアでメチャメチャ楽しかったです! ライオン選手ありがとうございました!!

一方で3位にcara選手。100kgのウェイトハンデを積んでの富士は圧倒的不利な状況でしたが、4番手以降が潰し合いをしたことで極めて楽なレースをさせてしまいました。これは正直、シリーズの流れとしては致命的と言わざるを得ません。

先日のF1バーレーンGPでのベッテルの無線じゃないですけど、ちょっとでも隙間があったら突っ込んであとはどうにでもなれ! みたいな走りはクラッシュのリスクが高すぎますし、運よく避けられたとしてもタイムロスは免れません。それをやっていたら自分と競争相手の両方が損をして、前を走るクルマを楽にするだけです。ペンギン選手としてはけっこうそういうところを真面目に考えて走っているつもりなのですが、どうも最近その辺に温度差を感じるような気がします…

次回はオリジナルコースの京都ドライビングパーク山際+雅! 意外とタイヤに厳しいコース! ペンギン選手は100kgハンデを背負うので気楽に行こうと思います!

がんばりましょー!

温度差」への2件のフィードバック

  1. CARA
    「Last weekend was really lucky for us. Due to 猫 and EVO battle,We got a P3. They battled each other too much, it seems like they are foolish driver haha. We do not always win, but we race with great spirit!!!」

  2. >cara選手
    ryoppen “Now I’m relieved rather than happy. Because it seemed hopeless to be in front of the Viper at equal condition, to be honest. It was lucky that they loaded 100kg ballast in here Fuji, that has very long straight. Next Kyoto, we also load 100kg, but car feeling is not bad for now. So let’s wait and see what we can do.”

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