ブラックペンギン

やるしかねぇ!!

FBC GTcat 2020 2ndシーズン「caracoatの乱」は第6戦、京都ドライビングパーク山際+雅。ここまで圧倒的な速さでシリーズを支配しているバイパー。この激流をせき止めるには、もはや個々がそれぞれトップを目指していたのではダメです。誰かが「汚れ役」になるしかない… そう、ペンギン選手がやるしかない、いや! ペンギン選手にしかできない……

決勝は10周。中高速で大きく回り込むコーナーが多く極めてタイヤに厳しいコースのため、均等割り以外の作戦を採ることはまずあり得ません。

100kgのウェイトハンデのため予選6位に沈んだペンギン選手、好スタートから前方を行くライオン選手のインに滑り込みます。

5番手浮上。

ペンギン選手と同じく100kgを背負うcara選手のバイパーはなんと、ポールポジションのEVO選手から僅差の予選2位。どうなっているのか… 序盤からオラオラでEVO選手にプレッシャーを掛けていきます。

まずは挨拶代わり(?)にインからヒット。

同じコーナーでさらにもう1回ヒット!!

EVO “F**k! F**k! F**k! He looks like a madman!!”

#69 Pit “OK cara, stay cool.”
CAR “Sorry. He is too slow, hu-m…”

EVO選手、弾き出された!!

しかし全くアクセルを戻しません!!

7台がひと塊になったまま、この先は2連続ヘアピン…!

大混戦!!

あちらこちらでクルマとクルマがコツコツ当たっています!!

っと、立ち上がりでライオン選手が挙動を乱した!

あーーーーっと!!!

ライオン選手とクリスタル選手が絡んで、なんとジャガー2台が同士討ち! クリスタル選手は今シリーズ特にレース序盤でのこういうカタチでの遅れが目立ちます… アンラッキー。年末年始はお祓いでも行ってきてください。例年に比べればコロナで空いていると思いますので(笑… えない?)

その間にEVO選手がcara選手を抜き返してトップに返り咲き。

ペンギン選手はなんか知りませんが4番手。

嵐のようなオープニングラップが終了。

kuni選手のスリップを絶対譲らないマン、ペンギン選手。BoP見直しによって直線バカッ速になったレクサスとアストンに挟まれて奮闘しています。しかし今回の「ターゲット」はあくまでcara選手。なんとしても! 一度はバイパーに追い付く!

3周目の1コーナー、早くもタイヤがチビり出したレクサスkuni選手をインから…

交わしてペンギン選手、3番手浮上。

ペンギン選手と2番手cara選手との差は約2秒。cara選手はEVO選手のスリップから千切れて単独走行になっています。

toy選手のアストンをコーナーで引き離す白石麻衣号。まさに高速コーナーの女王。タイヤが減ってきてからのペースは相対的に悪くないようです。

この時点でペンギン選手には2つの選択肢が生まれました。

A. このまま無難に走って3位フィニッシュを目指す
B. 最後どうなってもいいから意地でも一度cara選手の前に出る

愚問ですね!!

#1 Pit “ryoppen, you can box! Do the opposite of cara!!”
#PEN “Copy!!”

4周目終わりでピットイン! cara選手のアンダーカットを狙います!

飛ばすぜ!!

5周目終わりでcara選手がピットイン!

ペンギン選手、最終コーナー立ち上がり!

cara選手ピットアウト!!

久々の…

見つけたぞカカロットォォオオオ!!!

ワタシ、絶対抜ク。今抜ク。caraノ前出ル。必ズ。

!!?

ペンギン選手、2番手浮上!!

しかし… タイヤが新しい&燃料が軽くなったバイパーは凄まじく速い… 1周目にEVO選手相手にしたのと同じようにペンギン選手にもプレッシャーを掛けるcara選手。コーナーの進入で軽くヒット。

…仕方ない。仕事を始めるとしましょう。

!?

CAR “Hey! He did!! He did a brake test!!”

cara選手の前を行くペンギン選手の急激なペースダウンにより、一気に4番手のtoy選手が追い付いてきました。2連続ヘアピンに3ワイドで突っ込む!

2つ目もインをガッチリ抑えるペンギン選手!

立ち上がりでアウト側に「キッチリ1台分」のラインを空けるペンギン選手。toy選手に対しては無抵抗で前に行かせます。そうだ… それでいい……

toy選手が2番手浮上。ペンギン選手は完全ブロックラインでcara選手を抑えることだけに集中しています。

が、cara選手の「勝者のメンタル」はこの程度では揺るがない!!

ここで来るか!?

ラインを変えながら、信じられないくらいのレイトブレーキングで突っ込んでくるcara選手。ペンギン選手は応戦しますが止まり切れない…!

toy選手にペンギン選手が軽くヒット。加速が鈍った2台の後ろでバイパーが牙を剥きます! このままだとやられる!

……悪く思うなよ!!

!!?

CAR “He did again!! What a f**kin’ penguin!! F**k!! Ahhhh!!!”

ペンギン選手が3番手をキープ!!

また来た! すぐ来た! cara選手の波状攻撃!!

ペンギン選手、ついにブロック間に合わず!

追突されて大きくラインを外します!!

PEN “Damm it!!”

あとは任せたぞ、toy選手…

一方、2番手以下のバトルにより、トップのEVO選手は遥か彼方まで逃げました。

ペンギン選手的には、あとはもしtoy選手とcara選手がバトルになったら、その隙をついてワンチャンあったらいいなーくらいしか望みが… ん? 後ろに黄色い影が…

クリスタル選手です!! 一時は最後方まで下がっていたクリスタル選手がここまで上がってきていました! この追い上げペースを維持できれば、もしかしたら2番手争いまで届くかも!?

キタキタキタキタァ!!

あと2周! ペンギン選手は当然無抵抗でクリスタル選手を前に出します。

なんとかcara選手まで追い付いてくれ! いや! 追い付け!!

前方ではtoy選手が粘っています! がんばれ!!

ファイナルラップです!!

ついにクリスタル選手が2番手争いに追い付きました!!

残り半周を切ってああああああああああ!!!

cara選手が鬼ツッコミで前に!!

toy選手がんばれ! 諦めるな!!

残りあとコーナー4つ! toy選手アウトから仕掛ける!

しかしcara選手抑える!

高速シケインを抜けて… あとは最終コーナーを残すのみ……

toy選手行ったああああ!!!

さらに空いたインをクリスタル選手が狙っている!!

クリスタル選手、届くか!!?

「ガシャン!!」

!!!!!???

ああああああああああ!!!!!

って、ええええええ!!?

toy選手ここでガス欠!!!

「ガシャン!!」

加速できないtoy選手にぶつかって、クリスタル選手も挙動を乱した!!

2番手争いをしていた3台のうち2台がスピーーーーーン!!!

優勝は超ド級のぶっちぎりでEVO選手!!

後ろで勝手に盛り上がっちゃってすいません!!

2位はガス欠しながらも惰性で走り切ったtoy選手!!

そして!!

3位にペンギン選手!!

黒い! 黒すぎる! 黒すぎる執念が引き寄せた奇跡! こんなことがあるのか!

今回の走りは良い子は絶対に真似しちゃいけません! 繰り返す! 良い子は絶対に真似しないでください!! 大事なことなので2回言いました!!

4位にライオン選手、5位に……

これやん。

残り2戦! 年末年始の休止期間を挟んで次回は筑波です。なにげに3戦連続表彰台のペンギン選手は次回も100kgを背負いますのでチャンスはほとんどないと思います。が、今回のようなことも絶対ないとは言い切れないのでね? とりあえず走り切れば何かが起こる! かもしれない!

がんばりましょー。

ブラックペンギン」への3件のフィードバック

  1. 白石さん動画、この時間に見るととてもお腹空くアルネ。
    しかし冷静になるとこういうオシャレなお店に自分で行ったことないんじゃねオレ? それってヒトとしてヤバくね? という……

  2. Fuck…. worst race of the year… Anyway penguin is such a crazy driver. FIA must give a penalty for him. Well…I’ll forget the past and make a fresh start and New year is coming soon ae!

  3. >天才わるどうさん
    TPX team principal “Ya, off course, it’s might easy to challenge the podiums by standard strategy. But we needed to knock down the Viper in this race. So we took a risk, simply. FBC is not a ‘holiday drive’. You all know that. Thank you.”

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