FBC GTcat 2020 Rd.6@ニュルブルクリンクGP。
Rd.4@カタロニアの結果でウェイトハンデが決まるこのレース。そのカタロニアで戦略的4位をゲットしたペンギン選手はノーハンデ。EVO選手、クリスタル選手、toy選手が重い状態。予選では軽い組の中で地元ドイツのメルセデスAMGを駆るcara選手がポールポジション獲得。ペンギン選手はギリギリ2分3秒台にねじ込んでフロントロー。
なお予選中、スリップに入られるのを嫌ってアウトラップのシケイン前で急減速したことにより、kuni選手にご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
決勝は12周。ピット戦略は均等割りの6-6がオーソドックス。
スタート直後、先頭のcara選手が不可解なスローペースで渋滞に。燃費を節約するにしてはあまりにもヤり過ぎ感がありますねぇ… これはアレでしょう。頭文字Dの高橋啓介がプロD編の最後の方で多用していた「いきなりスパートしてビックリさせてやろう」的なアレ。
ここは、あえて誘いに乗るのが紳士のマナーというものでしょう。
で、やっぱり来ました。頭文字Dだとチーム246の小早川が「こっちも行くぜエボォ!!」なんて言ってたかと記憶しておりますが、JR東海・松井玲奈・レクサスRC Fの場合は「こっちも行くぜ玲奈ちゃん!!」といったところでしょうか。
にしてもこいつは… きびし… いぜ…!?
全力で追いかけるペンギン選手ですが、F1コースに滅法強いcara選手のペースは驚異的。ジワジワと離されていきます。スリップストリームの恩恵を受けられる目安の「1.5秒差」を突破されるのも時間の問題?
5周目、ついにその差が2秒近くになってしまいます。このまま走っていてもジリ貧間違いナシです。3位以下との差はかなりついているので、これはリスクを冒して良い展開。
早めのピットインで前に出る作戦!!
誰もまだ入らない中、ただ1台だけピットイン!
しかし……
Noooooooo!!!!
ピットアウトしてみたら、kuni選手、YTSK選手、そしてここ数戦圧倒的に速かったのに不可解な失速でなぜかここにいるクリスタル選手からなる下位集団の真後ろに。給油量がほんの少しだけ多すぎたか!?
6周目ともなるとみなさんタイヤがボロボロで、大人しく後ろを走っていたら5秒くらい簡単に失ってしまいます。そうなればcara選手のアンダーカットなんぞ夢のまた夢。
すみませんが、ここは少々強引に行かせていただきます!!
はい! ズバッとな!!
cara選手ピットイン!
ペンギン選手が最終コーナーを立ち上がります!
cara選手はまだタイヤ交換中… ということはっ!!
ペンギン選手、見事なアンダーカット!!
素晴らしい! ファビュラス! マーベラス! エクセレーーーン!! このあたりの一部始終を動画に収めましたので、お時間に余裕のある方は是非ご覧ください。NCSのカッコイイBGMとともにどうぞ↓↓↓
……うむ、カッコイイ(笑)
が、当然のことながら素のペースが速くタイヤが1周分新しいcara選手は次第に接近。ペンギン選手もタイヤはほとんど気にせず全力で逃げましたが、10周目には射程圏内に。
と、言った側から1コーナーでオーバーシュートするペンギン選手。ここの1コーナーが難しいのか単純にペンギン選手が下手なのかJR東海・松井玲奈・レクサスRC Fのブレーキ性能がイマイチなのかわかりませんが、とにかく何度もヤバイ状態になっていました。にしてもこの大事なところでやってしまうとはっ!
しかしここは、お得意の(?)ダーティーなブロックでやり過ごします。
まぁ その、アレよ。カラーリングからしてどっちが「イイモン」でどっちが「ワルモン」かっていうとだいたい、ね? スマンね?
もう後ろだけを見ているペンギン選手はバックストレート中の右コーナーでもインに付かず、ひたすらいやらしいラインを通ります。って…
止まれっこねえ!!
頭文字Dの須藤京一風に言えば「バカが死にてえかあ!!」ってなもんですがcara選手がとんでもないレイトブレーキングでシケインに進入。一瞬ペンギン選手の前に立ちますが…
ペンギン選手、落ち着いて抜き返します。あわよくばここでcara選手にシケインショートカットのペナルティーが出ないかなと期待しましたが(笑)残念ながらそうはならず。
もう一度、仕切り直し。
残り2周でcara選手の攻撃がさらに激化。防戦一方のペンギン選手はブロックラインを通るしかなく、そのせいで立ち上がりが鈍る→次のコーナーでまた… という悪循環に陥ります。このあたりのcara選手は相当に上手かった(歯ぎしり)
全世界のGTプレイヤーのみなさん、お手本にしましょう。
再びバックストレート。アウトに膨らんでいくペンギン選手に対し、鋭角に立ち上がるcara選手が一気に差を縮めてきます。
まるでリプレイを見るような、横並びでシケインの突っ込み!
今度はヌいた!!
完璧に決めたcara選手。前の周でブレーキングポイントの限界を見極めていたようです。これはGT界のルイス・ハミルトン襲名待ったナシか!!
ファイナルラップでペンギン選手、最後のチャンス! ホームストレートでスリップからアウト側に並びかけ、ダメもとでブレーキングを遅らせます!!
はい、ダメでしたー。
ここらへんの一部始終を動画に収めましたので、お時間に余裕のある方はこちらも是非ご覧ください。アンダーカットのところと同様、NCSのカッコイイBGMとともにどうぞ↓↓↓
ナイスバトルでした!!
優勝はcara選手! おめでとうございます! 得意なコースで速さを全面に押し出した男前な戦略。文句の付けようのない素晴らしい勝利だと思います。ちなみにこれで今シリーズはここまで6戦全て違う勝者が生まれています。BoP委員長クリスタル選手の手腕は神の領域に達した…!?
ペンギン選手は2位。正直言って望外の好レースでした。なんだかんだでシリーズランキング首位をキープしております!
次回はモンツァ! もともと直線の多いコースが苦手なJR東海・松井玲奈・レクサスRC Fで、さらに今回の2位で75kgのウェイトハンデを背負うペンギン選手はちょっと走ってみた感じ、今度こそガチでノーチャンスっぽいです。全10戦、そのうち8戦の有効ポイント制となる今シリーズですので、ここは素直に「捨てレース」だと思って…
まったり走りましょう(笑)