自己採点

松井玲奈さんの3作目のエッセイ「ろうそくを吹き消す瞬間」。発売日の昨日、本屋さんで買ってきました! からの、先ほど読了。223ページ。盛りだくさんの内容で読み応えアリ。松井玲奈さんが経験したことやそこから学んだこと、考えたことなどが赤裸々に綴られています。ファンとしては普段からこうじゃないか、ああじゃないかと思っていることの答え合わせ、自己採点をするような気持ちにもなる、そんな一冊となっております。ありがたやー。

ろうそくを吹き消す瞬間

そう、僕にとっての松井玲奈さんはザ・芸能人で、どこか生活感がないようなところも魅力のひとつになっていました。ネコを飼っているから実際はそんなはずないんですが、例えば自宅でご飯を食べるにしても、真っ白なキッチンで作って、真っ白な食器に盛り付けて、透明なガラステーブルで食べるみたいな? いわゆる「丁寧な暮らし」に似てるけどちょっと違う。別世界のヒト、みたいな。

そういう僕だけのイメージ上の松井玲奈さんがいる一方で、たぶんこのヒト、自分の全てを理解してほしいタイプだ。勝手に想像されたり、決めつけられたりするのをすげー嫌がるタイプだ。という雰囲気はひしひしと伝わってきてまして。やっぱりそうなのかなーなんてずっと思っていたら、この本にハッキリそう書いてありました。

不思議なもので、松井玲奈さんひとりの描写だと前述した僕のイメージがあるのでどういうエピソードがどんな風に書かれていても、大なり小なりそっちに寄っちゃうんですよね。けどそこに「夫」や「彼」という一文字が入っただけで一気に別のヒトになった感覚というか、イメージの外側の松井玲奈さんにクラスチェンジした感があります。だっていまだに1ミリも想像できないもんなぁ…… 割とマジでこれを読むまで「同居してないのかな?」とか思ってました(笑)

松井玲奈さんはダンナさんの料理をべた褒めしています。松井玲奈さんの文章といったら食べ物の描写。あの詳細でリアルで、言葉を尽くして表現しようという圧倒的熱量。それを発動させるなんてアンタ、元スーパーアイドルのハートを胃袋から掴んだのか!?

ある章では、芸能人ならではの苦労、苦悩も書かれています。SNSに上げた画像、コメントが、自分では全く意図しないように切り取られてしまう。曲解されてしまう。世の中的にはたくさんいるらしいのですが、このレベルの有名人にDMなんてあり得ます? 意味がわかりません。僕らは松井玲奈さんの友達じゃない。知り合いでさえない。もちろんお店のヒトとお客さんの関係でもない。なんなら普通のリプライでさえものすごく気を遣うのに。狂ってますよ。

なお松井玲奈さんはインスタで本の感想を言うとストーリーに上げてくれる、ことがあります。Xの民のことは、あまり好きではないのかもしれません。いやたぶんきっとそう。なんとなく、あることないこと勝手に言うから… でもインスタだってインスタ版XみたいなThreadsはX以上の地獄ですけどね! そんななので、ここのような個人ブログの中身を見ることなど絶対にナシ。「僕は」好き勝手に感想でも何でも言えます…… が、今調べたら過去に一度だけ、Xに投稿したブログ記事へのリンクにいいねしてもらったことがあります、が、ま、うん。大丈夫でしょう。

あとは、一部で「生粋の酒好き」と言われている僕としては、アルコールについて書かれている章は外せないところです。内容は簡単に言えば松井玲奈さんが昔、お酒で失敗したハナシなのですが、周りの雰囲気やテンションに流されて飲みすぎてしまうことは大人でもよくあることです。お酒を上手に飲むコツは、とにかく自分のペースを保つこと。慣れないうちはちょいちょい立ち上がったり姿勢を変えたりして自分の状態を把握することが有効です。そして、赤ワインでリバースすることだけは絶対に避けることです。あれは文字通り血の気が引きますので……

松井玲奈さんは、そこまでは行かなかった模様。良かった、本当に良かった(遠い目)

「絶対に、書くことを止めない。」

ファンにとって、これほど嬉しい決意表明があるでしょうか。でも、このエッセイを読むことでこういった書くことへのこだわり、愛を改めて感じてみると、以前ファンクラブ配信で「有隣堂しか知らない世界に出たい」と言っていたとき「『芸能人作家の世界』で出ればいいですやーん」とか軽くコメントしてしまったことが悔やまれます。その配信の中ではもちろんスルーされましたけど、あれはもしかしたら、地雷を踏んでしまっていたかもしれません……

松井玲奈さんはいろいろなことをちゃんと考えているヒトだからこそ、そういう軽々しいコメントには敏感だったりします。芸能人作家であり、本来踏むべきステップを全部飛び越えてここにいる。それは誰よりも松井玲奈さん自身がわかっていること、常日頃から意識していることでしょう。ただでさえ恵まれた立場なのに、さらにその立場を利用して、結果的に他の作家さんを押しのけてまで仕事を得ることには気が進まないのかもしれません。もし、気分を害していたらごめんなさい。

でも「ゆうせか」にはいつか! 絶対! 出てほしい! 松井玲奈さんなら絶対出れる!!

有隣堂にも絶対置いてある「ろうそくを吹き消す瞬間」。一冊いかがです?

ろうそくを吹き消す瞬間

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