ルールは変えるためにある

藤田菜七子、お前もか、からの電撃引退ってことで。衝撃。

報道によると、中央競馬の藤田菜七子元騎手(以下、菜七ちゃん)が競馬開催中の調整ルームにスマホを持ち込み、厩舎関係者と通話をしていたとのこと。菜七ちゃんは今年5月に別の騎手が同様の問題で処分を受けた際、自身もSNSを利用していたと自己申告したことで厳重注意を受けていたそうです。しかし、最近の週刊誌の報道によりこの問題が再燃しました。

さらに、前述の通り当初の申告内容が虚偽であり、実際には厩舎関係者との通話というより重大な事象があったことが判明。これにより、騎乗停止などの再処分となることが確定的となりました。そのタイミングで菜七ちゃんは引退届を提出し、JRAとしては功労者で人気者ということもあり慰留したものの、本人の意思は固く、最終的には受理されたとのことです。

……という、ここまでがおそらく事実なこと。ちなみにネット上の噂では、昨年若手騎手数名が同じくスマホ持ち込み&通信を行ったことで騎乗停止になったとき、実は菜七ちゃんもやっていたのに何らかの理由で処分を免れたと言われています。そのことに関して周囲から「なぜ藤田だけが?」という反感を買い、孤立していたことで、最近はモチベーションを失っていたとか。信じるか信じないかはナントヤラってヤツですが、少なくとも今村騎手あたりのインスタを見る限り孤立って感じはないですね。ガセネタの可能性大です。

さて、この件に関して世間の意見は真っ二つに分かれています。

A. ギャンブルで八百長に繋がる可能性のあるルール違反は絶対に許せず、厳罰は当然。
B. スマホ持ち込み禁止のルールは時代錯誤、人権侵害であり、見直すべき。

僕の肌感覚では、Aは20~30代の若年層が多く、Bは40代以上のオジサンが多いかなと。意外でもなくやっぱ今の若いヒトって「ルールは絶対」って感じのヒトが多いですからね。逆に、ルールにないことは周りに迷惑をかけようと何をしようと良しって感じでもありますが… スイマセンあくまでも個人の感覚なので。

ちなみに僕は40代以上のオジサンなので、どちらかというとB派です。

そもそも武豊騎手が、僕の知る限り20年以上前から「日本の調整ルームは世界から見て異常」というようなことを言い続けています。フツーに前日まで自分の家とかホテルとかにいて、もちろんスマホも使い放題で、部外者との会話もできるのがワールドスタンダード。日本の競馬は世界に追い付け追い越せ、世界一流の競馬文化をマネてマネてここまで発展してきました。それなのになぜ調整ルームだけがいつまで経っても残るのか? そりゃ不思議に思いますよね誰だって。

もっと騎手を信用しろということもありますし、万が一怪しいことがあったら通話記録を調べれは良いだけのこと。技術的にも何も難しいことはなく、今すぐにでもやれることです。それにもかかわらず対応しないのは役人的な事なかれ主義によるものという外なく、ルールを作る側の怠慢と言っても過言ではありません。

とまあ本来、菜七ちゃんの件とルールの件は別にしなきゃいけないんですけど、この残念な気持ちをぶつける先としては「お上」くらいしかないので。前述した若手騎手集団騎乗停止事件のときもそうでしたけど、いい加減、重い重い腰を上げてもらいたいものです。このままにしておいたらこの先何回でも何十回でも何百回でも起こりますよコレ。そのたびにリアルやネットで無用な争いが起こるのはバカらしいにも程がある。マジで、調整ルーム、イラネ。

というわけで菜七ちゃん、長いようで短い間でしたけど、お疲れ様でした。JRA職員の旦那さんはこれからどうなるかわかりませんが… お二人で幸せに暮らしていけることを願っております。きっとまだ菜七ちゃん自身はお馬さんのことを好きでいてくれていると思うので、落ち着いたらまた、違った形で競馬に関わってくれたらなと……

最後に、オジサンは女性騎手全員を応援しております。みんな頑張れ。

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