ジャムおじさん

ユニクロで襟のある服を買ってはいけない。

鏡に映る、だらしなく型崩れしたシャツを着たアラフォー男。同じ失敗を繰り返してもう何度目か思い出せない。失敗から学ばない私は子供時代から「二流国民」の烙印を押されてきた。きっとまたユニクロで襟のある服を買うだろう。それが私という人間だからだ。

…うむ、イマイチ。

松井玲奈さんの短編小説集に影響されて、それっぽく書き出してみましたが。

松井玲奈さんにとっては最も「要らない」読者のワタクシ。

ラジオでも「ファン以外のヒト」「読書好きのヒト(普段から小説を読んでるヒト)」に読んでほしいってハッキリ言ってましたから。そりゃそうでしょう。アイドルを辞めてなお付いてくるモノ好き野郎どもなんて、何をやっても喜ぶに決まってるんですから。

向上心の塊のようなヒトだけに、ニュートラルな立場にある目の肥えた読者のニュートラルな意見、評価を聞きたい。聞いて次に繋げたいと思っているのでしょう。そういうヒトたち大勢からガチのマジでボロクソに貶されたりなんかしたら、さすがにやる気をなくすかもしれませんが(笑)

ファンですまんな。

読書好きじゃなくてすまんな。

内容の方は… というかそんな「要らない」読者のワタクシが語って良いようなもんでもないんですけど、あえて言えば、松井玲奈さんの人生が垣間見えるような。

小説なんで登場人物の動きとか、心情とか、いろんな場面とか? そういう説明が入るところで細かく、無駄なく、いやらしいほどに生々しく描写されているのが変態すぎて天才すぎて気持ち悪いなと思う他なく、そりゃあ軽く引いたって仕方ないじゃないと。

そういう描写はきっと松井玲奈さんの極めて豊富な経験… 実際の人生経験はもちろん、他の小説や漫画、アニメ、ドラマなどから吸収したものがあればこそだと思うわけで、それってつまり僕がこの小説を通して松井玲奈さんの人生を覗き見しちゃってるようなもんじゃね? という考えに至った次第。

だって、ねぇ?

男女のアレとかね? 「行為」そのものはそこまでの経験がなくてもだいたいわかりますけど、その前後のやり取りとか相手が寝てるときの眼球の動きとか耳の裏のシワとかそんなのなかなか… って、ネタバレになるのでやめておきましょうか(笑)

今なら特設サイトで1編まるごと試し読みできます。

松井玲奈『カモフラージュ』 │ 集英社

なお6編あるうちのひとつ、「ジャム」というハナシはガチのマジでものすごく最悪に気持ち悪いので、買って読んでみたいというヒトは心の準備をしておいた方が良いです。

僕は「完熟」が一番好きかなー。

なんて言ってたら、来週の日曜日は年に一度の松井玲奈さんに会える日。

しかも今回はこの「カモフラージュ」のお渡し会なんてオマケが付きまして、そうなるともしかしたら一瞬の会話的なモノがあったりする可能性がなきにしもあらずってことで今から緊張しちゃうんですけどー困るんですけどーヤバイんですけどー…

………うむ。

久々にパニクり不可避ですわ。

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