いつかまた

金曜日から好調な角田が予選でもハイペースを維持。危なげなくQ3進出。フェルスタッペンとの差はごく僅か。ポールポジション争いはマクラーレンのノリス、ピアストリとレッドブル勢の4台に絞られる。最後のアタック、角田がトップに踊り出る。フェルスタッペンが僅かに上回るもトラックリミット違反でタイム取り消し。マクラーレンはピアストリ、ノリスともタイムアップならず。角田が自身初のポール獲得。僅差でノリス、ピアストリ、逆転でのドライバーズタイトルを狙うフェルスタッペンが4番手に続く。

決勝レースはスタートから波乱。マクラーレンの2台が軽く接触してピアストリが2番手に。ノリスはフェルスタッペンにも交わされて4番手に交代。そのままレースは進み、トップは依然として角田。DRS圏内でピアストリ、フェルスタッペン、ノリスが続く大混戦。ファイナルラップのターン5でフェルスタッペンが仕掛ける。ターン6、7、8までピアストリと並走するも最後のチャンス、ターン9で前に出る。すかさず角田がフェルスタッペンにトップを譲る。マクラーレンも最後の最後でパパイヤルールを破りチームオーダーを出すも、ピアストリが応じず順位は変わらない。

結果、優勝フェルスタッペン、2位角田、3位ピアストリ、4位ノリス。フェルスタッペンがノリスを1ポイント差で逆転して5年連続ワールドチャンピオン。角田は実質優勝にして日本人ドライバー史上最高位の快挙。

レース後、マクラーレン内部で紛争が勃発。チームの指示を無視したピアストリが今季限りで離脱することになり、なかったはずのストーブリーグが爆発的開幕を迎えてしまう。来季のラインナップが決まっていたチームも若きチャンピオン候補欲しさに契約書を破り捨て、なんだかんだあって角田も大どんでん返しのレギュラーシート獲得。めでたしめでたし。

……以上が僕の中での2025年F1最終戦、アブダビ妄想GPでございます。どうでしょう? 悪くないシナリオですよね? 実現する確率は限りなくゼロですけど。まぁ 角田はこのところ好調ですしバーレーンとかここアブダビとか中東のレースでやたら強いイメージがあるので、今季最高に上振れる可能性はあります。そうなれば、もしかしたらもしかする、かも? いやまぁ ないけど… ないけどこれくらいのことでもないと今季の角田を応援していたストレスは回復できない。

というわけで現実のハナシに戻りますと、来季のレッドブル、およびレーシングブルズのドライバーラインナップが発表されまして。やはり角田はシートを失いました。

いやーーーーー…… 覚悟していたこととはいえ残念極まりない。特に、成績不振を理由にたった2戦でレッドブルドライバー失格の烙印を押され、角田と交代したローソンがレーシングブルズに残留したのが謎。なんで? 角田とローソンの比較では明らかに角田の方が上なのでは? だから角田をレッドブルに乗せたんですよね? いや謎。謎すぎる。

とはいえ個人的には、世間で言われているような「リザーブドライバーになるくらいなら他カテに移るべき」という意見には賛同しかねます。角田はまだ25歳と若く、ハマッたときの速さは十分認知されているため「F1村」に属している限り再びチャンスが巡って来る可能性が十分あります。しかしながら、一度離れてしまったら戻ってくるのは至難の業。戻って来られるのはアロンソやライコネンのようなワールドチャンピオンくらいです。ここは「残る」一択でしょう。他カテを検討するのは30代になってからでも遅くありません。

世界最高のチームスポーツで、最新にして最高峰の技術力がぶつかり合う舞台でありながら、その裏側は泥沼の人間模様。政治的駆け引き。足の引っ張り合い。速くなければ生き残れないけど速いだけではダメ。これがF1。これこそがF1。日本人ドライバーはいなくなりますが来年も見ます。だってこれはF1。何が起こってもおかしくないですからね?

妄想、憶測、なんでもアリ。楽しんだモノ勝ち。それがF1です(笑)

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